大阪院院長の千葉です。
本日はヒアルロン酸注入による豊胸後のしこりの除去と、糸によるバストリフトを行いました。
右胸の脇に近い部分にしこりがあり、痛みもありました。
術前のエコー画像です。
ヒアルロン酸豊胸は乳腺下(大胸筋と乳腺の間)に注入しますが、この方は大胸筋内に注入されていました。
通常はヒアルロン酸は自然に吸収されますが、カプセル化してしこりになる場合があります。
ヒアルロン酸によるしこりはヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)で分解すれば吸引除去が可能ですが、確実にしこり内に注射するためにはエコー下で行う必要があります。
本日の治療のエコー画像を提示します。
①まずはしこりの中に確実に注射針を穿刺します。
②ヒアルロニダーゼを注入します。
③ヒアルロニダーゼが入ると加水分解して白く点状の画像として描出されます。
しこり全体にヒアルロニダーゼが浸透するように十分な量を注入することがポイントです。
④ヒアルロニダーゼを注入すると容易にヒアルロン酸を吸引除去することができます。
この画像ではほんの少しヒアルロン酸が残っています。
⑤さらに吸引してエコー上はすべて消失しました。
⑥吸引除去したヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸のしこりはこのように容易に治療することが可能です。